ほとんどの地域で、古布の資源回収を行っていると思います。決められた日時・場所にいらなくなった衣類を出すだけなので、クローゼットを整理したいとき、手間なく処分できて便利ですね。
ただ、資源回収に出したあとの衣類がどうなるのか気になりませんか?
本記事では、自治体で回収したあとの衣類がどこへ行くのか追ってみたいと思います!
(注意:各自治体で異なった回収衣類の活用方法があると思うので、一例として考えていただけたらと思います!)
資源回収衣類のフロー
各自治体の委託業者によって回収された後、各家庭から出された衣類はリサイクル工場へと運ばれます。
その後、衣類の素材や状態によって主に「中古衣料」「工業用ウエス」「フェルト」の3種類へと再利用されます。
① 汚れや破損のないまだ使える衣類
まだ着られる衣類は国内の古着屋さんへ売られたり、海外(途上国)の古着市場へと送られます。
② コットンが主原料の使い古されたタオルや衣類
コットンが多くを占めているタオルや衣類はウエスと呼ばれる、工場などでメンテナンスや清掃のために使用される雑巾に変身します。
③ 古着にできない・コットンでできていない衣類
古着やウエスにできないその他の衣類は、機械を使い一度綿状に戻してから、フェルトにします。そのフェルト材は車の内装や住宅の断熱材に使用されます。
上記の回収衣類の活用方法はあくまで一例です。例えば、私の実家がある東京都武蔵村山市に問い合わせたところ、回収した全ての衣類が海外の古着市場へと送られ、現地で活用されるとのことでした。
気になる方は、ぜひご自身の市区町村を調べてみてください!
参考 リサイクルフロー図:キムラセンイ株式会社 (kimura-seni.co.jp)
資源ゴミに出す際に気を付けること
各自治体によって資源ゴミとして出した衣類の用途は違うので、出す際には自治体のウェブサイトをチェックして注意点がないか確認しましょう!
一例として、東京都武蔵村山市の注意点は以下の通りです。
① 衣類が濡れないようにする(雨の日には出さない)
カビが生えてしまったり、輸出国で受け入れてもらえなくなってしまうそう。
② 保管の際に濡れたり汚れないように注意する
まとめ
資源ゴミとして出された衣類は、その後、古着や他の製品として第二の人生を送ることがわかりました。
今はダウンサイクルと呼ばれる雑巾や断熱材に使われることが多い印象です。しかし、同じ資源が何度も繰り返し使われる「サーキュラーエコノミー」の実現を目指すのであれば、衣類から新たな衣類をつくるリサイクル技術を発展させていくことは必須になります。